そうそう。昔は携帯なかったから、待ち合わせなんかもお互い同じ時刻に同じ場所に来ているのに
会えなかったり。逆に会えた時の喜びは最高だったり。。。
* * * * *
コクる事はコクったけど、その後何も出来ない情けないオイラに対して、
しびれを切らしたのか、彼女のほうが動いた。
彼女のほうから、こちらのテリトリーに入ってきた。
つまり、美術部に入部してきた。
当時、美術部は非常にマイナーな部で、
上級生は、男子2名、女子0
2年生は、男子3名、女子3名
1年生は、新学期が始まったばかりなので、まだ誰も入って来ず。
あと、名前だけの幽霊部員が4-5名。
そんな美術部に、コクるだけコクって、あとは何もしてないMちゃんが入部してきた。
ひゃ〜〜〜。
当時の入部のルールって、どんなんだっけ?
確か、顧問の先生に申請して、部員に紹介されて、部長がいろいろ細かい部分を教えて、、、
まぁ、運動部ならまだしも、マイナーな文化部だから、
入部退部に関してルールらしいルールなんてあるわけも無く、ほとんど自由だった。
出席するのも欠席するのも全く自由。
絵を描いても描かなくても、宿題をやっても自由。
そんなユルーい、放課後の部活動中の美術室に、
部員が5-6人、各自好き勝手バラバラに絵を描いている美術室に、
時々、失敗して丸めた紙でキャッチボールをしているような美術室に、
粉ミルクの缶のフタでフリスビー遊びしている美術室に、
隣の軽音楽部の奴らと伊勢正三について熱く語ってる美術室に、、、
突然、顧問の先生と一緒にMちゃんが入ってきて、
「今日からMさんが美術部に入部しましたので、みなさんよろしく」と紹介した。
3年生の部長(部長と言ってもほとんど絵を描かない、遊んでばかりの部長)が、
Mちゃんにロッカーのダイヤルを教えたり、部日誌の書き方や、当番などの部のルールを教えた。
また新入部員の最初の課題の、面取りした石膏像の木炭デッサンを描く為の画材等を渡して細かく説明してた。

オイラはというと、部長から説明を受けてるMちゃんを遠目で見ながら、
当時描きかけていた油絵の静物画を、集中力を無くし上の空で筆を動かしていた。
部活動の終わり時刻は何時だったっけ?
多分、6時くらいだったと思う。
「部活動を終えて下校してください」的な校内放送が流れ、
オイラはMちゃんに話しかける事も出来ず、Mちゃんも他の女子と一緒に後片付けをして帰っていった。
あうぅ。せっかく彼女のほうから動いてくれたのに、情けないオイラ。
3月上旬に電話で「付き合ってください」って言ってOKの返事をもらって、4月上旬。
1ヶ月も何も話してない。話せない・・・・・。
てか、異常に緊張して、意に反してよそよそしくしてしまう。
消沈しつつオイラも後片付けして、他の男どもと一緒に美術室をでる。
外はもう薄暗くなってる。校門近くでサッカー部の連中と出会う。
サッカー部も当時はそんなに強くなかったので、6時には部活動を終えていた。
ヤツらは、校門近くでボールのパスまわしをして遊んでいた。
消沈した気持ちを吹き飛ばすかのように、オイラはボールを奪いにいった。
5-6回チャレンジしたら奪えた。なんだよ、サッカー部のくせにヘタだな。
そんなユルいサッカー部も、オイラ達が卒業した約10年後にメキメキと強くなり、
全国大会ベスト4まで行った。
その時のメンバーの一人は、大学→実業団→Jリーグ→日本代表とスターの階段を登り、
ドーハの悲劇となった試合にも出場した。




